01 耐震等級(最高等級3)
設定事項
極めて稀に(数百年に一度、東京では震度6強~7程度)発生する地震による力。(建築基準法施行令第88条第 3 項に定めるもの)
- 等級3
- 設定事項の1.5 倍の力に対して倒 壊・崩壊等しない程度。
- 等級2
- 設定事項の1.25 倍の力に対して倒壊・崩壊等しない程度。
- 等級1
- 設定事項に対して倒壊・崩壊等しない程度。
02 耐風等級(最高等級2)
設定事項
[1] 極めて稀に(500年に一度、1991年19号台風時の宮古島気象台記録)発生する暴風による力。
[2] 稀に(50年に一度、伊勢湾台風時の名古屋気象台記録)発生する暴風による力。(建築基準法施行令第87条に定めるものの1.6 倍)
- 等級2
- 設定事項[1] の1.2倍の力に対して倒壊・崩壊等せず、[2] の1.2倍の力に対して損傷を生じない程度。
- 等級1
- 設定事項[1] に対して倒壊、崩壊等せず、[2] に対して損傷を生じない程度。
03 感知警報装置設置等級
設定事項
住戸において発生した火災で、警報を発するための装置が設置されている。
- 等級4
- すべての台所及び居室で発生した火災を早期に感知し、住戸全域にわたり警報を発する。
- 等級3
- すべての台所及び居室で発生した火災を早期に感知し、当該室付近に警報を発する。
- 等級2
- すべての台所及び寝室等で発生した火災を感知し、当該室付近に警報を発する。
- 等級1
- すべての寝室等で発生した火災を感知し、当該室付近に警報を発する。
04 耐火等級(最高等級3)
設定事項
延焼のおそれのある部分にある外壁、軒裏全ての火熱を遮る時間
- 等級4
- 60分相当以上
- 等級3
- 45分相当以上
- 等級2
- 20分相当以上
- 等級1
- その他
05 劣化対策等級構造躯体(最高等級3)
設定事項
通常想定される自然条件及び維持管理の条件の下で、大規模な改修工事を必要とするまでの期間を伸長するため必要な対策が講じられている。
- 等級3
- 3世代(おおむね75~90年)まで、期間を伸長するための対策が講じられている。
- 等級2
- 2世代(おおむね50~60年)まで、期間を伸長するための対策が講じられている。
- 等級1
- 設定事項[1] に対して倒壊、崩壊等せず、[2] に対して損傷を生じない程度。
06 維持管理対策等級(最高等級3)
設定事項
構造躯体仕上げに影響を及ぼす配管の点検、清掃が行え、構造躯体に影響を及ぼさずに配管の補修が行える。
- 等級3
- 掃除口及び点検口が設けられている等、維持管理を容易にすることに特に配慮した措置が講じられている。
- 等級2
- 配管をコンクリートに埋め込まない等、維持管理を行うための基本的な措置が講じられている。
- 等級1
- その他
07 省エネルギー対策等級(最高等級4)
設定事項
暖冷房に使用するエネルギーの削減のための断熱化等による対策の程度。
- 等級4
- エネルギーの大きな削減のための対策(エネルギーの使用の合 理化に関する法律の規定による建築主等及び特定建築物の所有者の判断の基準に相当する程度)が講じられている。
- 等級3
- エネルギーの一定程度の削減のための対策が講じられている。
- 等級2
- エネルギーの小さな削減のための対策が講じられている。
- 等級1
- その他
08 ホルムアルデヒド対策(最高等級3)
設定事項
居室の内装の仕上げに使用される特定建材からのホルムアルデヒド(※1)の発散量の少なさ。
- 等級3
- ホルムアルデヒドの発散量が極めて少ない(日本工業規格又はF☆☆☆☆等級相当以上)
- 等級2
- ホルムアルデヒドの発散量が少ない(日本工業規格又はF☆☆☆等級相当以上)
- 等級1
- その他
09 透過損失等級(最高等級3)
設定事項
外壁に設けられた開口部に方位別に使用するサッシによる空気伝搬音(※2)の遮断の程度。
- 等級3
- 特に優れた空気伝搬音の遮断性能(日本工業規格のRm(1/3)-25 等級相当以上)が確保されている程度。
- 等級2
- 優れた空気伝搬音の遮断性能(日本工業規格のRm(1/3)-20 等級相当以上)が確保されている程度。
- 等級1
- その他
※1 ホルムアルデヒド: 工業的にしばしば使用される有機性の化学物質ですが、目や鼻、喉に刺激を生じることがあります。 近年、住宅室内での健康への影響( いわゆるシックハウス問題)の原因として指摘されることもあります。この対策として、内装及び天井裏等に使用されている建材(合板、パーティクルボード、壁紙、塗料、接着剤など)のうち、最も時間当たりのホルムアルデヒドの発散量が大きい建材の等級区分をもって表示等級としています。日本農林規格F☆☆☆☆建材のみを使用している場合は等級3 、F☆☆☆☆建材及びF☆☆☆建材を使用している場合は等級2 、F☆☆建材を使用している場合は等級1 となります。
※2 空気伝搬音: 空気中を伝わっていく音
<掲載内容は平成26 年4 月現在。>