木造住宅の構造
木組みにおける仕口の強度
昔も今も木造住宅は木材の組み合わせで骨組みが構成されている為、木造住宅の安全性を語る上で最も重要な箇所は、もちろん木と木を繋いでいる仕口(連結部)になります。
一般的に在来軸組工法は土台と柱、梁で構成されていますが、伝統的木造建築では柱と梁、足固め、差鴨居とっいった水平部材を用いて構成されており厳密には構造的に異なります。熟練の技術が必要とされる伝統的木造建築とは異なり、現代では職人不足や生産効率、コストパフォーマンスの向上のため、機械によるプレカット加工(※1)が主流となっています。
その結果、仕口の断面欠損(※2)が大きくなり安全性を疑問視する声もあります。
(※1)事前に工場で木材を適材適所用に加工する事。
(※2)断面寸法が小さくなること。