家族の幸せを家のサイズから見直す
家族の幸せを家のサイズから見直す
かつて、みんなが同じ歌を口ずさんでいた頃。「家族の幸せ」のパターンは少なく、とてもわかりやすいものでした。
それから世代も移り、世の中の仕組みが複雑になるにつれ、幸せのカタチは多様化し、ずっと個人的なものへと変わってきたのです。
自分や家族の幸せにとって、何が必要か、そして不必要か…。
そうハッキリと見極めることができる世代が誕生し、その数は増え続けています。
そんな人々をイメージしながらプランニングしたのが〈NEST〉です。
鳥の巣という名前が付けられたこのブランドが目差したのは、家族が心地よくくつろげる場であり、外界から守られた安全な休息地です。
私たちが〈NEST〉のプランニングの初期段階から考えていたのは、広さの最適解でした。
家族の幸せにとって、本当に必要なものとその大きさをいちから見直し辿り着いたのが、96.00㎡という広さでした。
こうして誕生したジャストフィットの空間は、同時に2つのコストを抑えてくれます。
建築にかかるイニシャルコストと、光熱費やメンテナンスに必要なランニングコストです。
これから〈NEST〉をご紹介していくことで、建てた後も、ゆとりのある暮らしを楽しむご家族を増やしていきたいと思います。
家族の快適な暮らしを支えているのが、断熱性や気密性などの住宅性能です。
壁の内側をグラスウールで断熱し、これにポリスチレンフォーム加えた二重断熱工法(付加断熱)は、HOME LABOの他ブランドと同等の仕様となっています。
これにより、室内の暖気や冷気を外に漏らさず、上下の温度差も少ない理想的な環境を実現することができました。
また、夏も冬も少ないエネルギーで快適性をキープできるので、高い省エネルギー性能も誇っています。
家族を守ることも、家に与えられた大切な役割です。HOME LABOが次に考えたのが「強さ」と「耐久性」のことでした。
このふたつは似ているようで違います。
力自慢の人がみんな、長距離走が得意というわけではないように。
住宅にとって日本は、決して恵まれた土地ではありません。
度重なる地震、年々強力になる台風の雨風、さらに湿気は木材にとっての大敵です。
こんな厳しい環境から大切な家族を守るために、HOME LABOは〈NEST〉に様々な技術を投入しました。
木造軸組建築のウィークポイントといわれる接合部は、最新の金物工法を採用しています。
さらに、建物をひとつの箱として、壁面全体で外力に対応する面材工法も併用し、「耐震等級3等級」という大きな安心を手に入れました。
耐久性の向上のためには、まず防水対策から取り組みました。
私たちの技術を結集して開発された〈NEST〉の壁は、外部からの水の侵入をしっかりと防ぎます。
この壁のすぐれている点は、仮に壁内に湿気が発生したとしても、屋外に排出しやすい構造になっていることです。
壁の内側はいつも乾燥した状態で、構造体の劣化を防ぎ続けてくれるのです。
これにシロアリ対策、維持管理システムなどを加えることで、〈NEST〉は「劣化対策等級3等級」を実現。
これは、構造躯体が100年継続使用するための対策が施された建物だけに与えられる栄誉です。
〈NEST〉は子どもたちが巣立った後も、50年、100年と住み続けられるだけの技術を注いだ住まいです。
しかし人は、ただ長持ちするだけの家を引き継ごうとは考えません。
構成も違えば、暮らし方のスタイルも違う、別の家族に引き継いでもらうには、間取りの柔軟な可変性が不可欠となるのです。
〈NEST〉では、構造体(スケルトン)と内装間仕切り(インフィル)を分離した「スケルトン・インフィル」という設計思想を取り入れることで、この課題を克服しました。
強さと耐久性に柔軟性が加わったことで、人々が「長く住み続けたい」と願う家になったのです。
家族構成の違いによっては、標準仕様に新たなボックスを付け加え、空間をカスタマイズすることも可能です。
「家も大切。でも、建ててからの家族とつくる想い出や、趣味の時間の方がもっと大切…」
そんな、自分にとっての幸せをよく知る世代に、ぜひともお勧めしたい新ブランドです。
EXTERIOR
四角の上に、左右対称の三角屋根。
小さな子ども達に、「家の絵をかいて」とお願いしたら、多分こんなカタチを描くでしょう。
〈NEST〉を正面から見たときの姿は、そんなオーソドックスなカタチをしています。
HOME LABOが〈NEST〉に普遍的な外観を与えたのは、この家が50年後も、100年後も住み続けられる家だからです。
建物の幅と高さのバランス、屋根の角度と軒の深さ、窓の大きさや位置など、歳月を経てもそこに住むよろこびを与え続けてくれる家をつくるため、私たちは幾度もディテールの検討を重ねました。
そして完成したのが、ゆっくりと愛される、長く愛される、その分深く愛される外観です。
帰宅する道すがら、そのシルエットを眺めるたびに、我が家に対する愛着はどんどん深まっていくことでしょう。
INTERIOR
〈NEST〉の玄関ドアを開けると、程よい広さの玄関ホールが来客を出迎えてくれます。
機能的な収納設備さえ整っていれば、大きな空間を取らなくても、スッキリとした暮らしは可能なのです。
その分、家族が集まるLDKを広くとることも出来ます。素足に心地よい杉の床によって、空間全体をナチュラルな雰囲気に演出しています。
1階のパブリックスペースと、2階のプライベートスペースとをつなぐのは、空間を圧迫しない白いストリップ階段。
手すりにはスチール素材を使用することで軽やかさと強さの両方を実現しています。大きな窓を開け放つと、前面に広がるウッドデッキも、リビングの一部として有効利用できるよう設計されています。
PLAN
いくら丈夫に建てた家であっても、引き継ぐ人の生活様式によって、手軽に間取りが変更できなければ、住み続けようという気にはなりません。
従来型の家では、部屋を間仕切る壁も家を支える耐力壁となっていたため、間取りの変更にも制限がありました。
そこで〈NEST〉には、家の骨格部分など、長期にわたって変わらない部分と、住空間や配線・配管スペースなど住む人によって変化する部分とを別々に設計する「スケルトン・インフィル」という手法を採用しました。
しかも、天井と壁との独立性を実現した、ほぼ完全な形のスケルトン・インフィルですから、より高い自由度と少ないコストで、次の世代に住みやすい間取りへと変えていくことが可能です。
数十年後のあなたは、〈NEST〉を選んで良かったと、きっと実感しているはずです。
PERFORMANCE